半速球を投げるときに気を付けるべきこと【カットボール・ツーシーム】

配球

こんにちは。大井です。

半袖半ズボンの季節が近づいてきましたが、私は野球のときは夏でも長袖派です。(擦りむくから。)

 

今日のテーマ&結論

というわけで本日ですが、

半速球の使い方には十分にご注意を

という内容で書いていきたいと思います。

20年以上キャッチャーを続けているので、当然ながらこれまでに数え切れない配球ミスを犯してきました。

その中で、半速球に関してよくある失敗を中心にまとめてみますので反面教師としてご活用頂ければ幸いです。

 

 

定義:半速球とは?

まずもって、『半速球』という言葉が一般的に使用されているのか分かりかねますので定義します。

 

半速球とは
  • ストレートに近い球速帯で小さく変化するボール
  • 具体的には、カットボール・ツーシーム・スプリットなど

 

以後この前提で話を進めます。

 

半速球はとても便利

先にお伝えしますが、今回半速球を否定するつもりはまったくありません。

変化量が小さいためか比較的コントロールが安定しているピッチャーも多く、カウント球・勝負球ともに有効なボールだと感じています。

むしろ、配球を組み立てる上ではピッチャーの必修科目だとも思っています。

半速球の失敗あるある

半速球は上記の通り、便利で非常に使い勝手の良いボールですが、使い方を間違えると痛打されることもあります。

以降で私個人の経験則にはなりますが、半速球を選択するべきではないケースをご紹介します。

ストレートに差し込まれているとき

1つ目はストレートに差し込まれているときです。

ストレートを良いところに投げ切れているにも関わらずファールで粘られたりするとバッテリーとしては球種を変えて勝負にいきたくなるものですが、差し込み気味のタイミングが続いているのであれば半速球は選択しない方が無難です。

なぜなら、バッテリーとしては目先を変えたつもりであっても、裏目に出てバッターに良いポイントで打たせることになってしまう場合が多いからです。

基本的に、

変化球を投げる
=ストレートより遅いボールを投げる
=相手打者のポイントは前になる


という公式があるわけですが、差し込まれている打者に半速球を投げるということはわざわざヒットになる可能性の高いポイントで打たせることを意味します。

もう少し細かくいうと、インパクトゾーン(※)の観点では差し込まれている打者に半速球を投げることは

詰まり〜単打ゾーンからわざわざ単打〜長打ゾーンに移動させてしまう

ことを意味します。

※インパクトゾーンの概念はこちらで

 

ここまでの理由から、ストレートに差し込まれているバッターに対しては不用意に半速球は投げるべきではないと考えています。

余計な半速球は個人的な配球ミスランキングのナンバーワンです。

 

詰まらせたいとき

2つ目は詰まらせたいときです。

例えば、右投手VS右打者でインコースにツーシームを投げて内野ゴロに打ち取るという配球がありますが、アマチュア野球の場合はオススメしません。
理想ほど上手くいかないケースがほとんどだからです。

『アマチュア野球の場合は』と限定したのは金属バットであることが大きく影響するためです。

何が言いたいかというと、

だいじ

最近の金属バットが高性能すぎて、意図通り詰まらせることに成功してもアウトを取れるかは別問題

ということです。

思惑通り詰まらせても、フルスイングされてしまうと多少根っこでも鋭い打球を打たれたご経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?

(レ●シーやべぇ…)

 

もちろん木製バットを使用するカテゴリーであれば詰まらせる意図の半速球は有効だと思いますが、それ以外のアマチュア野球であれば素直にインハイにストレートの方が安全だと私は思います。

補足ですが、開き気味かつポイント前の打者に対して引っ張り方向のファールを打たせる意図であれば内側へ半速球を投げることは金属バットでも有効だと考えます。

 

まとめ

本日は半速球の注意点について書いてきました。

まとめると、

復習:半速球だめぜったい
  • 差し込まれているとき
  • 詰まらせたいとき

です。

 

今回の記事が皆さんの配球のヒントになれば幸いです。

以上ご参考まで。
本日もありがとうございました。
それではまた明日!

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