おはようございます。大井です。
『狙っている女の子に対して脈が無くともアプローチを続けるべきなのか?』
という永遠のテーマに答えはありません。
【何度も繰り返しアプローチしていればそのうち振り向いてくれる説】
VS
【しつこくすると嫌われる。ダメなら手数を増やすべき、すなわち他の人にトライするべき説】
の論争に答えが出る日は訪れるのでしょうか?
私にはわかりません。
本日のテーマ:続けるのか続けないのか
というわけで(?)、本日は
『続けるのか続けないのか?』
というテーマで書いていきたいと思います。
というビギナーキャッチャーの方に向けて正捕手を20年以上やってる私が解説していきたいと思います。
この記事をご覧いただくことで、
配球って難しいと思っていたけど意外と単純なんだな
と思って頂けるキッカケになれば幸いです。
宜しくお願いします。
結論:『続けるのか続けないのか』という物差しがあれば楽にサイン出せる
結論としては、
『同じボールを続けるのか、変えるのか』
という視点・物差しがあると大分サインを出す難易度が下がるというのが今日最も言いたいことです。
キャッチャーのリード・配球と聞くと色々と裏をかいたりして球種を織り交ぜて攻略していかないと感じるのが一般的だと思います。
ですが、ものすごい極論ですが相手打者に次に何が来るのかバレていたとしても抑えられるのであれば、同じところに3球連続で投げ込んでも何も問題もないというのも真理だとも思います。
なので、『続けるのか続けないのか?』という視点はキャッチャーにとって非常に重要な視点だと私は考えています。
そもそも論:ほとんど打てないボールが存在する
試合中に各バッターと対峙するにあたり、
『こいつココは打てないな』
と感じるケースが多々あると思います。
例えば、
- 開きが早いから外スラ打てないな
- 逆方向への意識強いからインコースは捌けないな
みたいな感じです。
要するに、どんなバッターにも程度の差はあれど、必ず弱点は存在するということです。
基本的に弱点をシンプルに突けばOK=続ける
スイング軌道やタイミングを見て弱点が分かったら、基本的には難しいことを考えず、シンプルかつ執拗に同じボールを続けていけば良いと考えます。
というのも、アマチュア打者の場合、基本試合中に狙いやスイングが大きく変わることは少なく、少なくともその日1日中弱点は弱点のままだからです。
例えば、引っ張ってホームランを打ちたいバッターが急に逆方向を狙ってくることは稀ですし、ドアスイングしているバッターが試合中に突然美しいインサイドアウトのスイングを習得することは困難です。
ですので、意識面・技術面で特に対応してくる様子が見受けられないのであれば、相手打者が嫌がるボールを淡々と投げていれば良いと思っています。
(性格悪そう…)
対応してきたら変える=続けない
とはいえ、あまりにも単調に同じボールを続けていると相手打者の目線・狙い・体勢がそちらに傾いてきます。
要は『張られる』ことがあるということです。
また、人間は次第に適応していく動物なので、『だんだん慣れてくる』とも言えます。
打席・試合の途中で対応してくる様子が見受けられるようであれば、そこで初めて『続けない』という選択をすれば良いと私は考えます。
例としては、ストレートで差し込めていると判断して続けていたところ、急に良いポイントで当たったファールチップに変わった時などです。
続けないことと目線を戻すことは違う=本質的には続けてOK
ただし、本質的に攻め方を変えることと、『一時的に目線を戻す』ことは微妙に違うということも認識しておいた方がベターだと思っています。
(意味わからん…)
配球のなかでアクセントとして重要になるのが、上記の『目線を戻す』というテクニック・考え方です。
- ストレートと変化球
- インコースとアウトコース
- 高めと低め
など、配球にはペアとなる組み合わせが存在しますが、弱点と判断したボールの対極になるボールを意図的に混ぜていく行為を個人的に『目線を戻す』と呼んでいます。
かなり極端な例ですが、
この場合、バッターからみると色々きているように感じると思いますが、本質的には『続けている』ということになります。
もちろん、明らかに打者の狙いが変わったと察知した場合には根本的に『続けない』という選択もありだと思いますが、基本的には目線を戻しながら一貫した『続ける』攻めで十分なケースの方が多いと私は思っています。
実例紹介
上の方で『アマチュア打者の場合』と書きましたが、プロ野球レベルでもある程度通ずる考え方なのかな?と感じることがありました。
2022年5月3日のヤクルト対阪神戦。
怪我から復帰したヤクルトの中村選手が阪神3番佐藤選手の3打席目に、6球連続でインハイ直球を要求しサードフライに打ち取った配球が少し前に話題になっていました。
これについては単純な技術面の問題のみならず、前の2打席では外で打ち取っているという伏線があったので簡単な話ではありませんが、いずれにしても中村選手は『続ける』という選択をしているわけです。
最終的に三邪飛に至る過程において、全て詰まったファールだった、すなわち対応が変わらなかったために続ける選択をしたものと思料しますが、例えば途中に前で捌いたファールなどがあれば判断は変わっていたのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まとめると、
- 弱点を見抜く
- 基本は弱点を突き続ける
- たまには目線を戻す
しつこい男は嫌われるかもしれませんが、キャッチャーは嫌われてもいいんじゃない?ということでした。
以上ご参考まで。本日もありがとうございました!
それではまた明日!
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