何かに気を付けるときにやってはいけないこと

考え方

こんにちは。大井です。

タイトルが一休さんみたいですが頑張って書いていきます。

野球のプレーの中で色々と注意するべきことが皆さんあると思いますが、陥りがちな思考回路と具体的な解決策についてご提案します。

気を付けてても同じミスを繰り返してしまう

そんな選手にご覧頂ければ幸いです。

 

 

ミスは当たり前

野球はかなりミスがつきまとうスポーツです。

NPBレベルであっても日常的にエラーは見受けられますし、そもそもバッティングなんて大半は失敗に終わります。

もっと言うと、出塁を許している時点で配球ミスもしくはコントロールミスが絡んでいることになりますので、極論ですが完全試合以外は全てミスが起きているものと考えられます。

 

ミスが多いから否定表現を使いがち

そんな感じで日常的にミスにある意味慣れているからかもしれませんが、野球のプレーに向けて設定するテーマ・目標が割と消極的なものになりがちだと感じています。

もう少し正確に言いますと、無意識的に否定表現を使ってしまいがちで、避けたいワードをわざわざ使う人が多いように思います。

かなり概念的で抽象的になったので例を挙げます。

例えば、コントロールが乱れて四死球を多く与えた投手が、反省・振り返りの上で次回の目標を考えて表現するときには

次回登板時、四死球(←避けたいもの)を出さない(←否定表現)

といった形が多いのではないでしょうか?

個人的には、上記の例のような避けたいもの+打ち消し表現は使用しない方がベターだと考えています。

 

理由① 脳内リソースがムダだから

引き続き上の例を用いますが、「四死球を出さない」という意識やテーマを持ったとしても、結局は「そのためにどうするのか?」という変換作業が必要になるからです。

四死球における原因も人それぞれ様々だと思いますが、変換作業とは例えば、

  • 置きに行って逆にストライクが入らない→思い切り投げる
  • 抜け球での死球が多い→出力抑えて指にかける

というイメージです。

いずれにしても原因を見極めて対策を講じない限り改善は見込めないわけですから、それであれば始めから具体的な対策(上の場合、矢印以後の部分)の方に意識を集中した方が効率的だと私は考えます。

 

 

理由② 無意識にバッドイメージが浮かぶから

本心では回避したい結果を、実際に口にするかどうかは別としてわざわざ言語化する必要は無いと思います。

そもそもで避けたいものであれば思考の面でも完全に切り捨ててしまう方が無難で、そのためには単語自体を遠ざけてしまうべきです。

例示としては同様になりますが、「四死球を出さない」という願望があるのであれば日常的に「四死球」というワードと距離を取り、無意識的に良くないイメージを刷り込まない工夫が大切です。

自分自身に無駄なプレッシャーをかけていないか?ということです。

この観点でも、やはり意識やテーマ設定においては避けたいもの+打ち消し表現を用いずに、シンプルに具体的な対策のみを考えるべきです。

 

 

対人コミュニケーションでも同じ

ここまではご自身の中での話を展開してきましたが、対人コミュニケーションについても同じことが言えると思っています。

ミーティングや指導、味方への声掛け等シチュエーションは色々あると思いますが、いずれの場合においてもここまでと同様に打ち消し表現を使わず、具体的な取るべきアクションについてのみ言及した方がより効果的だと考えます。

ピッチャーに対して「四死球出すな」と試合前後問わずに伝えることには何の意味もないか、むしろ逆効果であることは読者の皆さんも既にご認識かと思いますが、その他のことについては意外とダイレクトに伝えがちではないか?ということを常々感じています。

例えば、

  • 低めのボール球を振らない
  • 走塁ミスをしない

などの表現はどこのチームでも普通に使われているのではないでしょうか?

自分自身で内省を行う時に加えて、他人との会話の中でも同じくらい気を払うべきです。

 

 

難しいから訓練が必要

とはいえ、ここまで書いてきた内容は結構難易度が高いのも事実です。

避けるべきだと散々書いておきながら、現に私自身も今回の文章で

「〇〇をしない方が良い」

という否定表現を何度か使用しています。(タイトルはわざとつけてみましたが。)

避けるべき事項について直接的に触れる方が言葉が出てくる難易度が低い、言い換えると打ち消し表現の方が基本的に言いやすいということが主要因としてあると思っています。

ですので、今回の考え方に賛同して取り入れてみようと思って下さった方々には、野球に限らず思考と言動の両面で「〇〇しない」→「●●する」と肯定表現へ変換するトレーニングを日常的に組み入れることをオススメします。

(例)残業を減らそう

→定時に終わらせよう!

 

 

例外

ここまで一貫して否定表現は使わず肯定表現を使うべきだと主張してきました。が、もちろん時と場合によっては選択肢に入ります。

一般的には否定表現の方が高圧的に捉える人の方が多いと思いますので、逆手に取って通常よりも強く訴えかけたい時に意図的に使う分には良いと思います。

例えば、明らかな怠慢や危険を伴うプレーについて言及する際には敢えて否定表現を使うのもありなのかも知れません。

 

 

まとめ

今回は『何かに気を付けるときにやってはいけないこと』というテーマで肯定表現と否定表現について書いてきました。

復習
  • 野球でミスは当たり前
  • ミスが多いから否定表現を使いがち→肯定表現を意識するべき
  • 理由① どっちみち変換作業が必要だから
  • 理由② 良くないイメージが刷り込まれるから
  • 対人コミュニケーションでも同じように注意
  • 難しいから訓練が必要

 

一言でまとめると、

肯定表現を用いて具体的なアクションプランだけに集中しましょう!

ということです。

 

試合の振り返りやミーティング等の参考になれば幸いです。

本日もありがとうございました。
ではまた!

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